スマホ売り場で「iPhone 1円」「最新スマホ 1円」というポップを見かけることが増えました。
一見とてもお得に見えますが、最近は返却時に2万円前後の手数料がかかるケースもあり、契約内容をよく理解していないと、2年後に思わぬ出費になる可能性があります。
この記事では、スマホの契約にあまり詳しくない方でも分かるように、「1円スマホ」の基本的な仕組みと、ドコモ・au・ソフトバンクで進んでいる「改悪」のポイント、そして回避のコツをわかりやすく解説します。
1円スマホは「購入」ではなく、実質「レンタル」
まず押さえておきたいのは、1円スマホは本体を1円で買っているわけではないという点です。
基本的な仕組み
- スマホ本体は本来、10万〜15万円ほどする高価な機械です。
- 携帯会社は「2年後に端末を返却してもらう」ことを前提に、2年後の価値(残価)をあらかじめ差し引きます。
- 残りの金額に対して割引を適用し、「実質1円」「月々数百円」といった見せ方をしています。
イメージとしては、**「スマホを2年間だけ安く借りている」**状態に近いと考えると分かりやすくなります。
以前までの「1円スマホ」はどこがお得だった?
従来の返却プログラムでは、多くの場合、次のような形でした。
- 2年間、分割で端末代を払う
- 2年後に端末を返却すると「残りの支払い」が免除される
- その結果、「2年使って返せば、実質負担が非常に小さい」形になっていた
このため、「とりあえず2年間使えればOK」「常に2年ごとに機種変更する」という人にとっては、かなりお得な仕組みでした。
2026年の「改悪」ポイント:返却時に2万円前後の手数料
最近、大手3社(ドコモ・au・ソフトバンク)で共通して出てきているのが、**「返却時の手数料」**です。
何が変わったのか
- 以前:2年後に返却 → 残りの支払いが免除されるだけで、基本的に手数料はなし
- 現在:2年後に返却 → 残りの支払いは免除されるが、返却手数料として2万円前後を請求されるプランが登場
さらに、「そのまま同じ会社で新しいスマホに機種変更してくれた場合のみ、この手数料を無料にする」といった条件が付くこともあります。
つまり、別の会社に乗り換えようとすると、2万円を払うことになるケースがある、ということです。
とくに注意したいのは「iPhone Pro」などの高価格モデル
この返却手数料の「改悪」が適用されることが多いのは、iPhone Proシリーズなどの高価格スマホです。
- 高性能で人気のあるモデルほど、返却プログラムも「新しい条件」に切り替えられやすい
- その結果、「2年後に返したら2万円」というパターンに当たりやすくなります
一方で、通常のiPhone(いわゆる無印モデル)や、価格がやや抑えめの機種については、まだ「返却時手数料がかからない」「従来型のプログラムが適用される」ケースも多く見られます。
同じ「iPhone」でも、Proか無印かで条件がまったく違うことがあるので、機種選びはとても重要です。
契約前にここだけは確認しておこう
店頭やネットで申し込む前に、次のポイントを必ずチェックすることをおすすめします。
- 「このプログラムは、2年後に返却するだけで終了できますか?」
- 「機種変更をしないで返却だけした場合、手数料はかかりませんか?」
- 「返却手数料がかかる場合、その金額はいくらですか?」
店員さんに質問するときは、
「2年後に他社に乗り換えたくなった場合、いくらかかりますか?」
と聞いてみるのも有効です。そこで「2万円くらいかかります」と言われたら、その機種・そのプログラムは慎重に検討した方がよいサインです。
失敗しないためのおすすめの考え方
- なんとなく「Proの方が良さそう」で選ぶと、2年後の負担が大きくなりやすい
- カメラやゲーム性能をそこまで重視しないなら、無印iPhoneやミドルクラスのAndroidで十分なことが多い
- 「2年後に他社に乗り換える自由」を残しておきたい場合は、返却手数料の有無を最優先でチェックする
1円スマホは、仕組みを理解して選べば、今でもお得な選択肢になりえます。
一方で、内容をよく知らずに契約すると、2年後に「こんなはずじゃなかった…」となりかねません。
ご自身やご家族の使い方に合わせて、「どこまで性能が必要か」「2年後にどうする可能性が高いか」を一度イメージしてから、機種とプログラムを選んでみてください。
契約時の質問テンプレート
本記事は、店頭で失敗しない、店員さんへの質問テンプレートを作成しました。
ぜひご活用して、賢くスマホを契約してください。
いざお店に行くと、専門用語でまくしたてられて、なんとなく「はい」と言ってしまいがちですよね。
そんな時は、このテンプレートをそのまま読み上げるか、メモして持っていってください。
必須の質問:手数料の有無を確認する
一番怖いのは、**「2年後に返却する際、機種変更をしないと手数料がかかる」**というパターンです。これをあぶり出すための質問です。
質問①
「この機種は、2年後に返却する『だけ』でも、追加のお金はかかりませんか?」
【ここがポイント】
店員さんが「はい、かかりません」と即答すれば安心です。
もし、「基本的にはかかりませんが…」と口ごもったり、「次の機種に変更していただければ実質0円です」と言い換えてきたら要注意。それは**「機種変更しないと2万円払うことになる」**プログラムの可能性が高いです。
念押しの質問:解約・乗り換えの自由を確認する
さらに踏み込んで確認したい場合は、こちらの質問も有効です。
質問②
「もし2年後に、他社(auからドコモへ、など)に乗り換えたくなって、このスマホを返すだけになったら、いくら払う必要がありますか?」
【ここがポイント】
ここで**「その場合は22,000円の手数料(利用料)がかかります」**とハッキリ言われたら、その機種は今回の「改悪」の対象です。
「2万円払ってでもそのProモデルが欲しいか?」あるいは「手数料のかからない無印モデルにするか?」を、その場で冷静に判断できるようになります。
まとめ
- 「1円」は購入じゃない!
2年後にスマホを返す「レンタル」だから安いんです。 - 「2万円の罠」に注意!
最近は、ただ返すだけでも**手数料(約2万円)**を取られるルールが増えています。 - 「Pro」より「無印」が狙い目
高いスマホほど手数料がかかりやすく、普通のiPhone(無印)はセーフなことが多いです。 - 契約前の合言葉
「2年後に返すだけで、追加のお金はかかりませんか?」
これを聞くだけで、損するリスクを回避できます!